10月は「食品ロス削減月間」

10月は「食品ロス削減月間」

家庭だけでなく、企業・地域でも“捨てずにつなぐ”取り組みを

10月は、消費者庁をはじめとする行政機関が呼びかける「食品ロス削減月間」です。テレビや新聞などでも、家庭での食品ロスについて取り上げられる機会が増えます。

しかし、日本で発生している食品ロスの約半分は、実は「事業系」(企業・小売・飲食・製造など)によるものと言われています。賞味期限の表示変更、規格外品、パッケージ変更、防災備蓄品の入れ替えなど、まだ食べられる食品が廃棄される場面は少なくありません。

こうした「もったいない食品」を地域の支援につなぐ役割を担っているのが、フードバンクです。


▷ フードバンクは食品ロス削減と困窮者支援の両立

フードバンク山口では、企業・自治体・商業施設・一般家庭などから寄贈いただいた食品を、子ども食堂や困窮者支援団体などへ無償で提供しています。

・防災備蓄品の更新に伴う寄贈
・賞味期限が迫った食品や規格外商品の提供
・地域イベントでのフードドライブ
・家庭からの未開封食品の持ち寄り など

こうした寄贈は、廃棄されるはずだった食品を有効に活かすだけでなく、経済的に困難を抱える方々の暮らしを支える大きな力になっています。


▷ 食品ロス削減月間は「見直し」「参加」「連携」のチャンス

この10月をきっかけに、次のような関わり方が広がることを願っています。

【企業・団体の皆さまへ】

✔ 備蓄品や在庫の入れ替えタイミングに合わせた寄贈
✔ CSR・SDGs(目標12・17)としての協力
✔ フードバンクとの合意書に基づく安心な提供体制

「廃棄ではなく寄贈」という選択が、地域社会への貢献にもつながります。

【家庭・個人の皆さまへ】

✔ フードドライブへの参加
✔ 家庭内のストックの見直し
✔ まだ食べられる食品の活用・共有

私たちの活動を支えてくださる一人ひとりの行動が、大きな循環をつくっています。


▷ “捨てずにつなぐ社会”をともに

食品ロス削減月間は、単に啓発の期間ではなく、「食品を捨てない仕組み」を見つめ直す機会でもあります。

フードバンク山口は、食品ロスの削減と困窮者支援の両面から地域を支える取り組みを続けていきます。
寄贈の相談やフードドライブの実施、協力のご提案など、どうぞお気軽にお問い合わせください。

10月をきっかけに、食品を「廃棄する」から「活かす」へ。
皆さまと一緒に、持続可能で温かな地域づくりを進めていきたいと思います。