フードバンクフェスタレポート③子ども食堂運営岡崎さんの講演
フードバンクフェスタレポート第3回目は、子ども食堂を運営されている岡﨑麻衣さんの講演です。
岡﨑さんは、周南市鹿野で異世代交流子育てサロンas isの代表をされています。
今回は、「地域の食堂とフードバンク山口の協力体制のこれからー360度に感謝ー」というタイトルでご登壇いただきました。
4年前から運営されていて、
鹿野を笑顔に大家族に!人口2700人を食でつなげたい!
そんな思いからママ友さんとはじめられたそうです。
一番最初は、女子が女子に戻れる時間をということで、あったカフェをスタートされ、(子育て中の方にはめちゃくちゃ響く言葉です!)
お困りごとは、大人も子どもも関係ない、子どもだけじゃなく地域全体を家族にしようと、現在は、鹿野ふらっと食堂、鹿野かくれがマルシェを開催されています。
1回の開催で、400~450食のお弁当をつくり、パントリーもされています。
パントリーは、あの人が気になる!という人に持って行ってもらうという、つながりを大切にされています。
困っていたら民生委員さんに繋いでもらえる…だけど、近所のあの人を知っているのは、隣の人。
隣が隣を気にすることで、地域全体を巻き込み、いろんな方の居場所づくり、フードバンクをはじめとして、行政や地域団体などと連携し、食堂を運営されています。
その中で、受け入れる側のキャパシティの問題がありました。
私たちフードバンクにも常に上がる受け入れ問題、子ども食堂も同じく、何百人ものお弁当をつくる=大量の食材の保管はどうするか、というのが出てきます。公民館等の施設に冷蔵庫はあっても、他の団体さんが使うこともあり、結局は家庭の冷蔵庫をあけて保管するほかないというのが現状です。
食堂運営は基本ボランティアで成り立っており、助成金でつないだり、多方面で協力し合える関係性作りが、とても大切ということでした。サブタイトル360度に感謝の意味もなるほどでした!
ご自身もボランティアでありながら、
フードバンクの各拠点に、寄贈してくださる企業様や、ポストに食品を入れてくれる方がいて、回収してくれる方がいて、チェックしてナンバリングしてくれる方がいて、食品を受取る方がいる、それに関わる方々みなさんへの感謝の言葉が、何度も繰り返された心温まる講演でした。
岡﨑さんが、しゅうなんステーションを訪れた際、「いつもたくさんもらって帰るばかりでごめんなさい」とおっしゃったとき、しゅうなんステーションのボランティアさんからこんな言葉が返ってきたそうです。
「私たちは会を開くことができないから、その分届けてくれてありがとう」
もったいないをありがとうにかえて、こんな温かな繋がりができていること、
また、食品を大事に使ってくれて、届けてくれる団体さまがいることに、
私共フードバンクも感謝しつつ、このお話を聞けて良かったと感じました。
岡﨑さん、お忙しい中、素晴らしい講演をありがとうございました!!
皆様からいただいたアンケートの回答の一部をご紹介。
・岡崎さんの涙!
・子ども食堂の現場の思いや、フードバンクの流通の問題店など大変勉強になりました。また皆さんの熱い思いを聞けて良かったです。
・地域食堂の岡崎さんの自分の思い浮かぶ気になる人をつなぐ、と言われた言葉。
・鹿野ふらっと食堂岡崎さんお講演 熱い思いが伝わりました。
・岡崎さんの講和がとてもよかった。
・午前中の学生発表は聞けなかったが、地域食堂の岡崎さんのお話はとてもよかったです。
ちなみに。
講演前、緊張されていたのではないかと思いますが、そんな中でも、フードスタジオにて食品ロス削減の調理に、岡﨑さん飛び入りで入ってくださり、お手伝いいただきました。
こんなときまで!本当に本当にありがとうございました!